アーソーポスの娘たち
アーソーポスとメトーペーには12人とも20人ともいわれる娘がいたが、みなゼウスやポセイドーン、アポローンにさらわれて犯された。末娘のアイギーナまでが連れ去られたので、アーソーポスはアイギーナの行方を捜してコリントスまでやってきて、森の中でゼウスがアイギーナを抱擁しているのを発見した。このときゼウスは攻撃手段を持っていなかったので逃げ出し、岩に姿を変えてアーソーポスをやり過ごした。ゼウスはオリンポスに戻るとアーソーポス目がけて雷霆を撃ちおろした。この為に、アーソーポス河は今でものろのろ流れ、川底からは焼けた石炭の固まりが出てくるという。こうしてアーソーポスを遠ざけたゼウスは、アイギーナをオイノーネー島に連れて行き、この島でアイギーナはアイアコスを生んだ。このことから島の名前はアイギーナ島と呼ばれるようになった。アイアコスは成人してアイギーナ島の王となり、メガラのスケイローンの娘エンデーイスを妻とし、テラモーンとペーレウスらの子を、またネレイデスの1人であるプサマテーとの間にポーコスを儲けた。しかし、ヘーラーがゼウスの行為を聞きつけて、アイアコスと島の住民の全滅を図った。おびただしい蛇の群れが島のすべての川に入り込み、疫病と日照りによる飢饉が発生した。川の水が使用できなくなった島の民は、酒を飲んだが、それもなくなり、やむなく川の水を飲んで次々に死んでいった。
update:2009年09月07日
